hitorigoto

20076

改装
621日、22日、28日の3日をかけて軒先のすべらんうどん屋を改装した。
開店以来、ずーっと思ってきたことだ。
最初開店した時には流しも排水溝もなく困った。
それを開店半年で皆様のご協力で解決し、
3年目に入るこの6月に改装できることになった。
実際お宮さんの敷地内と言うこともあり、少しのことでも気をつけないとダメである。軒先を囲う鎧戸は、開閉が大変で働くものの悩みのタネであった。それを改装するには、お宮さんの風紀を乱さぬようにしないとダメである。そのためいろいろなことを知り、ゆっくり改装案を練った上で、一番いい時期を待った。お金だけでは済まないのである。周りの愚痴を聞きながらガマンした。お宮さんと同化したい一心だった。できてほっとした。誰からもクレームがつかないことばかり考え祈っていた。普通の店舗を改装するようなわけにはいかなかった。
見えないもののエネルギーは、いやと思うぐらい知っている。そのど真ん中で行う改装には本当に思いが強く、ありとあらゆることを考えた。同化したいその一心。何の違和感もなく存在したい。それだけである。ちょっとしたことだったのだがそれが大変なことで、私にとって地神様に受けいれてもらうことがすべてだった。

ありがとう。感謝。

*
追伸
今から約20年前に友達からジッドゥ・クリシュナムルティさんの本をいただいた。
母に何度も読んでもらった。
その一説に、宗教の真髄は、その建物のたたずまい、すなわち建設物や空間と、その建物に反射するお経の響きの美しさにあるように聞いたことがある。確かに見えなくなって空間の大切さを膚で感じる。その利用する施設や建物の利用方法によって、広さや空間の取り方は思っている以上に大切で、広すぎても狭過ぎても空間がありすぎてもなさ過ぎても、その目的やその地にマッチしたものでないとダメと膚で感じる。
私にとって空気の動きがスムーズなところがいい。
(2007.6.30)


法人
先日から記載させていただいたように、うどん双樹を615日をもって法人にさせていただきました。ありがとうございます。分不相応とは思いましたが、月平均の売上が50万足らずの商店を法人にさせていただきました。
したがって、これから、本当の意味での会社にするためには大変だと思います。新たな目標ができましたが、初心を忘れることなく、人に役立つ物作りを目指したいと思います。普通この世界から言えば"あほな"と言われる売上ですが、この「岡 道信のひとりごと」を読んでくださった方は、私の夢物語につきあっていただきたい。ただ法人と言う限りは、せめて月平均
1000万円の売上を目標に頑張ります。
ホームページで、いいことも悪いこともこのように公開していきます。視覚障害者になってひとつ感じることは、私が世間様を見るより世間様の方が、私やすべらんうどん、うどん双樹のことをよくご存知で嘘はつけない。私が人を見るより、人が私をよく見ていると言うことです。これは自意識過剰というのではなく、すべての人に共通することです。というのは、自分自身の目は二つ。しかし、他人の目は地球の人口
×2。だから自分のことを人の方がよく知っているのです。
特に大げさなようだけれど、今の時代、情報と言うのはいいことも悪いことも一瞬の間に世の中に広まります。そういう意味では、普通に暮らしていても個人情報が他人に漏れるので社会問題になるのです。社会の中で会社が安全と情報開示ということを一番の課題にするのは、情報が一瞬の間に広まるので、正確で混ざりけのない情報を伝えなければならないと言う背景があるのでしょう。私も公共性の高い所で営業させていただく以上、経済活動とは関係のない大神社で営業させていただく以上、できるだけ正確な情報をホームページに掲載させていただきたいと思います。
そして皆様の応援をいただき、この営業と活動を存続させていただきたいと思います。

ありがとう。感謝。

*追伸

3
年前の6月、天神さんで始めたうどん屋の売上は月8万円。営業日数は月のうち半分。逃げ出したかった。実際働いてもらっている方に気の毒でしかたなかった。排水溝はなく流しもなく、おおよそ食品をする環境になかった。お宮さんの中で露天だった。
学生のころ何度も本業の天ぷらをスーパーの店頭で、実演販売させていただいた経験がある。まさに露天商。したがって露天商が悪いと言うのではなく、今回の環境から言えば露天商をする環境ではなかった。
露天商とは違い、人の来ないところでお商売。露天商のメリットは、人の多いところでお商売。今回周りの店は人通りの多いところに存在し、露天ではない。
一方現在させてもらっているところは、人が来ないし、いない。紋日以外はお宮さんには人は来ない。まして本殿ではない一般の方が知らない飛び地。私が見えないことが幸いした。実際肉体で環境が把握できなかった。このお話をくださったのは、お宮さんの人たちであるが、その時、人の口を借りて神様がくださったチャンス、いや神様のお言葉とうけとめた。したがって、お宮さんで大赤字になってもあせる必要はないと思った。お宮さんは営業の場ではないと思っていた。うどんを知っていただける場をお宮さんに提供していただいてありがたい、お宮さんにうどん屋をする背中を押していただいてありがたいとだけ思っていた。
これからどう展開していくかわからないけれど、天に身を預け今自分ができることをやって行きたいと思う。
ピンチはチャンス、変化の時。
これから1年先にどんな「ひとりごと」が書けるか楽しみだ。
(2007.6.23)