hitorigoto

20078

法令順守
8月に入って暑さがとても厳しい。
夏は暑いのは当たり前であるが、今年の猛暑は天神祭りのころから始まった。
熱中症で亡くなる人が出て大変である。
そんな中「白い恋人」が賞味期限偽装表示。
初々しいイメージ、透き通ったイメージがとてももったいない。賞味期限を偽装表示したことは大変悪いし、法令違反で犯罪行為である。ただただ残念。人間の欲望が人生を狂わすのか。何が人の人生を狂わすのか。何が会社の方向をいい方に導くのか。
昔は、正直者があほを見る。今は、うそつきがあほを見る。
まっとうに生きないとダメである。
(2007.8.19)


父からのプレゼント
天神祭も終わり、ほっと一息つき、母と久しぶりにゆっくり話をした。
「みっちゃん、来週中国に旅行やね」
「あっそうや。23日で友達の会社に工場見学行くのを思い出した」
「旅行カバンどうするの? スーツケース持って行く?」
「いや3日間やからいつも通勤に利用しているリュックで行く」
「小さいのと違う」
「いやそれでいい」
「そう」

翌日朝、母が思い出したように言った。
「おとうさん、小さい旅行カバンいいの持ってたから、それ持って行き。1回か2回しか使ってない、いいカバンやで。探しといたる。それに昨日鈴木さんから届いた荷札書いてつけておいたげる」
「ありがとう」
その日、会社から帰ってくると、母が興奮して私に言った。
「おかあさん泣けてくるわ」
「どうしたん?」
「おとうさん、自分のカバンに荷札ちゃんとつけて、その荷札に「道信」と自筆で書いてくれてるで」
「えっ」
「これ見てみ」
父の達筆な字で、いつでも海外旅行できるようにちゃんと私の名前を書きカバンにつけてあった。驚いた。
父は
1年半前に亡くなり、それ以前もパーキンソンで3年ぐらいはまともに字が書けなかったはずだ。ということは、5年も前にすでに荷札を用意していたのである。亡くなった父の顔が過ぎった。亡くなってからでも、48歳にもなる愚息を守っていてくれていた。天国の父からのプレゼントにビールで乾杯して母と夕食をとった。
おとうさん、ありがとう。感謝。
あとの言葉はなかった。
(2007.8.2)