hitorigoto

20083

値上げ
3月に入り陽気もよく、お客さんも増えてきたが、原材料の高騰が昨年秋ぐらいから続き、これから一段と上がると言うので、私もうどんの値上げをさせていただくことにした。今の価格では現実にやっていくのはとても無理と判断した。
何とか値上げは避けたいがどうしようもない。お客様にすみませんと謝るしかない。

ただ値段の割には、おいしいうどんとお客さんに言っていただけるようにしたいとだけは思っている。
近々値上げさせていただきます。
お客様、本当にごめんなさい。
(2008.3.20)


謙虚
最近、受験生がご家族や友達と毎日のように合格のお礼参りに来られて、うどん屋に立ち寄って合格の報告をしてくださる。とてもありがたい。
ただ、当然すべる方もおられるはずである。
そこで、私が母に「すべったらここには けーへんよなあ」と言った。
いやそれが・・・。
それが、合格のお礼参りに混じって、すべってここに来られた親子さんがおられたと言うのである。娘さんとお母さんの二人ずれだったそうだが、今年はあきらめ来年にかけると言うことでお礼参りと再びのお願いに来られたそうだ。そしてすべらんうどんを食べてくださった。その時母がその親子さんに話したかどうかわからないが、母は、私にはその娘さんすべってよかったのかもしれないと言った。もっといい進むべき道があるのかも・・・。もっといい選択があるのかも・・・。
その親子さんに私の母のその気持ちが届いているかどうかはわからないが、その親子さんの謙虚で清らかなその行動は、きっと神様につながると信じたい。
その親子さんの「謙虚な心」に乾杯。

*
追伸
失敗から学ぶ教訓と言うのはこう言うことなのかもしれない。
今回の出来事は、神様にお参りし、頭の中を空っぽにし、清らかな心をいただき、再び挑戦し、自分の思っている以上の夢を実現するためのプロセスなのかも知れない。
この親子さんに感謝。
(2008.3.12)



大阪天満宮の梅祭りも終わりに近づき、やっと天気がポカポカいい感じになってきた。
うどん屋は合格の報告のお客さんで、母は大喜び。家族連れでの報告は家庭円満で、その喜びを数倍にしてくれる。星合の池〔亀の池〕は数年前とは違い、明るくすがすがしい。
とりあえず初期の目的であったうどん1日平均20杯は何とかクリヤーし、少しずつこのうどんを知っていただけるようになってきた。もう少しお客さんが増えたらいいなあとぼんやり思うが、お宮さんでの営業であり、かつ、赤字も減りつつあるのであせりはない。
そして今度は、目が見えるようになろうと毎日試行錯誤するが、何一つ手がかりは見つからない。「言葉は魔法」と言うことだけを白杖に、自分の目の中を覗き込む毎日。と言うより見えないので目の中が勝手に映し出される。
ただ、何の医学的知識もなく、もう病院にも通っていない私だが、網膜再生とか角膜再生とか万能細胞とか、毎日のようにニュースに奇跡が発表されるたび、私もいよいよ見えると心が弾む。春と言う言葉が私の目にも訪れる気がしてならない。
「春」と言う言葉に感謝。
(2008.3.9)