hitorigoto

20087

目線
昨日、障害者のヨットレースに参加した。
毎年行われるレースで、北港ヨットクラブの方やボランティアのおかげで成り立っている。
遠方から来られる方もたくさんある。アットホームでとても楽しい。
そのレースに日本セーリング連盟の理事の方が来られ、前夜祭でお話された。
前回開催されたスペシャルオリンピックの競技で、上海での知的障害者によるヨットレースについてのお話をされた。そして、そのようなヨットレースを組織したいために、大阪で行われる今回の大会を見学に来られたと言う趣旨を述べられた。
要は、運営のやり方と知的障害者によるレースを行いたい、そのためには何が必要かと言うことが知りたかったみたいである。

私も北港ヨットハーバーに出入りするようになって11年を過ぎた。そのおかげで障害者の友人ができ、パソコンを利用するようになり、うどんにまで首をつっこむようになった。すべてヨットがきっかけである。そう言う意味ではヨットに感謝である。
だがもともとスポーツに縁がない私であるから、競争や競技といってもあまり興味がわかない。どんくさいから勝ったためしがない。そこへ世界の舞台で知的障害者のヨットレース。正直、私はヨットに関わらせていただいたおかげでこの11年の間に、オーストラリア5回、イタリア1回と、すべて障害者のヨットレースでよせてもらった。結果はほぼすべてが惨敗。だが、目的が交流と割り切っているから別に何とも思わない。
ここ34年訪れていないのはうどんに首をつっこみ、経済的時間的に余裕がないためである。ヨットの練習もまったくやっていない。とりあえずうどんの方向性が定まるまではすべて自粛と言う考え方。
そして今回、またこのようなお話が出て思うことは、なぜレースにこだわるのか、草レースにとどめておけば楽しいのに・・・。
国際大会でもそのように思って大会を運営される方もあるだろうが、レースとしてしゃかりきに取り組まれる大会関係者もあると思う。障害者のスポーツはあくまで自己実現の場として、もしくは障害者の家族がその障害者の体力向上の場として利用することがすばらしいのではなかろうか。そのためにレースを行うなら、それはとてもすばらしいと思う。レースありきではなく、自己実現ありきとあってほしい。

関係者は目線を、普通にもてる財力、体力、知力で背伸びせず、肩の力をぬいて安全第一で障害者スポーツの運営をしていただきたい。決して健常者が行う大会のように完璧を目指す必要はない。ほのぼのとした幸せ探しができれば大会成功である。
感謝。
(2008.7.22)


捨てる
最近、原油高騰、資源高騰、商品高騰と何もかもが高くなり、物価を押し上げる原因になっている。われわれ一般庶民は生活するのが大変である。
だが我々は日本人で日本に暮らしている。簡単な話、極端に値上がりしたものは利用しないで生活すればいい。ほぼすべてのものが値上がりしているが、それでも値上がり率の低いものもあるし、値上がりしていないものもある。また、回数を減らすことができるものもある。苦しい中にもそんな工夫ができる日本で暮らせることは、とてもありがたいのではなかろうか。
今までのライフスタイルを捨て、新たな生活をすることが、新たなチャンスを生み出す原動力になるのではなかろうか。

ピンチはチャンスとあってほしいものだ。
感謝。
(2008.7.17)


借金返済
今、日本の国が借金まみれでどうにもならない。
そんな時、普通の家庭ではどうするか?
法人はどうするか?

家庭では資産があればそれをすべて処分する。むかしなら娘がいれば身売り。法人では資産売却、人員削減、給料カット。"身売り"と言う悲惨な方法をとらなければどうにもならない。
それでは日本国はどうすればいいのか。
結論は同じ。
資産売却。人員削減。給料カット。増税。最後に身売り。

いたって単純。
これだけのことをやってのける総理大臣がいないだけのことである。

理由は簡単。
もしこれだけのことをやってのければ、命がなくなるだけのことである。体をはってというが実際ほんとうに命がけでやっている総理大臣が、この半世紀の中でどれだけいただろうか? 実際、総理大臣にお目にかかったことはないのでわからないが、命がけで自分の意思を貫く方はいないように思える。私も命がけで何かをやりぬけるだけの根性と度胸はない。北朝鮮訪問のときと郵政民営化のときの小泉総理大臣は、確かに命がけで鬼気迫るものがあったがそれぐらいだろう。

どの政治家も借金の返済の問題になると言葉を濁す。
当たり前である。
政治家と言うのは、財政面では国民から集めた税金をどう使うかを主な仕事としており、ないところからお金を生み出す仕事はしていないからである。もちろん公務員も、集めた税金をどう利用するかは考えるが、お金を生み出すことを仕事としていない。借金返済の指針は、経済団体もしくは超一流の企業の首脳に指示を仰いだ方が早く解決するのではなかろうか。政治家や公務員では無理があるような気がしてならない。お金を生み出すのは経済人であり商売人である。かなりきついことをしないと日本の借金は減らないし、財政は健全にならない。

(2008.7.11)


村上かまぼこ
村上かまぼこが営業を中止した。あっと思った。
時代は名門をあっさり飲み込んでしまう。
かまぼこ屋は時代の忘れ物とは言うもののさびしい。
いつものタクシーの運転手さんに、村上かまぼこ営業中止やてーと言うと、村上かまぼこを知らないと言う。悲しい。やはりかまぼこ屋は忘れ物なのか。
カニボーのように世界に通じる製品を生み出したい。だが生まれながらにしてかまぼこ屋でありながら、かまぼこの作り方を知らない私に世界に広がるかまぼこが開発できるだろうか。盲点を探りたい。

意外なところに、外国人が好む何かを見つけられるような気がしてならない。
それは日本古来からある伝統か、外国文化につながる日本のイメージをまったく打ち消すものか、ふたつにひとつ。

人類共通のうまみとは何だろう・・・。
(2008.7.6)