hitorigoto

200811

ビル・ゲイツ
先日ビル・ゲイツ氏が日本に来訪した。
日本で受賞を受けるため来訪されたそうである。
世界長者番付首位を13年連続続けた実業家は華麗に実業界から離れ、慈善事業家としてスタートを切った。
わずか52歳。3兆円という大きなお金を引っさげて、それを慈善事業に費やす。スケールの大きさに驚く。まさにアメリカンドリーム。今、世界同時不況の中、行動を起こす。
こういう人が米国のような超大国の大統領になってくれれば、いっぺんに世界不況がふっ飛ぶような気がする。エネルギーが違う。人を引きつける強烈なエネルギー、米次期大統領オバマ氏の潜在能力とどちらが上かはわからないが、超大国アメリカでそれぞれの分野で活躍するスーパースターの方たちに期待したい。
(2008.11.23)


いちびり
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月に入って、よく受験生の家族がお参りに来る。
そして先日、うちの母に「おばちゃん、ぼく覚えているか?」と言って学生さんが家族でやってきた。
いや・・・と母。

ぼく、ここの床机の穴に手つっこんでぬけなくなったんや・・・。
あっ・・思い出した。そーやった。そんなんしたんアンタだけやった。
ぼく高三で大学受験や。中三で高校受験のときここにお参りに来たんや。もう3年や。
そんな話をし、母はいつものようにすべらんシールをその子にあげた。
ところがである。
その子は「おばちゃん、胸につけてるバッチくれる?」ときた。

えっ・・・。母は思い出した。
私が去年いちびって作った「言葉は魔法」のすべらん缶バッチをエプロンの胸のところにつけているのである。愚息私が母にエプロンにつけるよう言ったのである。
よっしゃあげるから大学合格しーや。それとおかあさんに無理言ったらあかんでと言った。
わかったといい、自分の胸にカンバッチをつけて帰った。
大学受験のときに胸につけて行くらしい。おっちょこちょい。
私とおなじようなめでたやつがいるものだと母の話を聞きながら思った。
それにしても受験のたんびにお参りに立ち寄ってくださるのはありがたい。
缶バッチに感謝。
(2008.11.13)


盲人の家族
先日、盲人の家族のドキュメントを見た。
普通の家族の生活だが、盲人と言うことで普通に生活する大変さが垣間見られた。
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人家族で夫婦とも盲人。
仕事はご主人が企業の厚生施設で鍼灸、奥さんは声楽で活躍とか。二人のお子さんのうち、6歳の姉が盲人、3歳の妹が健常者と、家族のうち3人が盲人。これは大変と感じた。
私には、私以外家族に盲人がいるのはとっても無理な話だ。ハンディーを克服するしない、できるできない以前の話。私の場合であればそれまでして子孫を残そうとは思わない。
理由は簡単。
今人類にはたくさんの後継者がいるなかで、自分に肉体的なハンディーがある以上、そのようなハンディーを持つ可能性のある子孫を残せば本人がかわいそうである。スタートラインから大変なのである。現代のような社会保障制度の充実しつつある社会だから何とかなっていくけれど、実際どうであろうかと考えさせられる。

もちろんそのドキュメントで一生懸命生きる姿を見て感動したが、初めから苦労することがわかっていてそれを実行することには考えさせられた。先天的な身体障害に関しては気持ちの持っていきようがない。だれのせいにするのか。前世もしくは祖先、もしくは両親・・・。
あまりにもつらい。
ハンディーを克服する前に気持ちの整理が必要だ。
子供に自業自得とは言えない。子供に目が不自由なことは幸せだよとも諭せない。生まれてきた子供に選択権があれば、目が不自由なことは願い下げに決まっている。成功者がたまたま視覚障害者で、それを克服できて成功者になったとき、視覚障害が励みになったと言える人がいるかもしれないが、ほんのひとにぎりだろう。成功するなら普通に成功したいだろう。普通に生活したいと言うのが本音だろう。
普通の大切さを感じさせてくださったドキュメントに感謝。
そして、きらっと光る家族とその生き方に乾杯。
(2008.11.9)


米大統領
次期米大統領がオバマ氏に決まった。
世界中の注目を浴び、建国以来初の黒人の大統領が選出された。
勝利宣言では、勝利したことへの喜びより、合衆国の変革が始まったこと、協力者への感謝、民衆の融和、痛みを伴う改革への協力などで、オバマ氏自身の存在を強調する発言は何一つなかった。これは最近の米大統領とは一味違う不思議なパワーがあった。
だが今朝のニュースで、浮かれた大統領選から現実的なニュースにもどった。
雇用統計の悪化、ダウの反落と、現実が襲った。
こんな時、麻酔ではないが手術が終わるまで現実の痛みを、麻痺もしくは忘れさせてくれる何かがあればいいのにと思った。その存在が何であるかはわからないが、今が幸せと感じさせてくれるものであろう。

私の場合は、世の中の動きと関係なく起きる目覚めたときの穏やかな朝と、眠りにつくときのその日の充実感。
吸う息と吐く息のハザマで起きる人生に感謝。
(2008.11.6)


パナソニック
松下電器産業が社名をパナソニックと改め、一ヵ月後サンヨーの買収を発表した。
数年前にサンヨーが業績が悪化したときに、いつ松下が買収をするのかと思ったが、社名を改めると同時にやってきた。時代は変わったと感じた瞬間だった。
実際本当にするかはどうかとして、時代とともに組織も社名も変わり別人になっていく。そして、それが生き残るために必要なのであろう。社会変革が起きるとき、賛否両論でてくるが、時代とともにすべてのものが変わっていくことが大切なのであろう。
私も、ちまちました自分を捨て、時代とともに大胆に自分を変えることができるエネルギーとしなやかさがほしい。
商売の神様松下さんに感謝。
(2008.11.2)