hitorigoto

20154

おんたいしょう
424日の夕食時、母とヘルパーさんとテレビを見ていると、端午の節句の兜のニュースが流れた。
「二十歳にこれよりもっといい五月人形買ってもらったなあ」と思わず言ってしまった。
母は「そんなこと覚えてたんかあ・・・だけどこれは金の兜で、人形と違うで・・・」
そしてあっという間に
37年前の出来事を思い出した。
端午の節句二十歳になった息子に両親が五月人形を買ってくれたのだ。二十歳にもなる息子に訳が分からなかった。

話を聞くと、幼いころ鯉のぼりはあったが、風が強い時にとなりの物干しざおにあたり、破れてしまったとのことだった。その後私が五月人形を買ってくれとせがんだが、いいのがなくそのままになっていた。毎年探すがいいのがなく、やっと見つけて買ってもらった作品は「おんたいしょう」と言う題だった。作家は五月人形を年に一作しか作らないそうで、その人の作品は50体もないのではないのかなあ・・・?
本当に懐かしかった。

両親の大きな愛に感謝。
(2015.4.26)



3
月半ば以降、雨の日が多く、売上がよくない。
毎年のことだが桜のシーズンは意外と雨が多い。
私にとっては雨はいやだが、雨も降らないと困る人も多い。
私にとってお天気が売り上げに左右するが、誰でもお天気で人生が左右する。大げさではない。
お天気を味方に、いい人生をおくりたいものだ。
天の恵みに感謝。
(2015.4.19)


ごまかし
4
11日、いつもの食品の年次総会に行った。
会合の後の食事会でいつもお世話になる経営者の先輩たちが横に座ってくれた。そして世話をしてくれながら会話がはじまった。
「おい道信、最近どうしてるんや。例会に顔見せへんけど」
「元気にやってます」
「そうか。それでこれからどうするんや。今の仕事・・・」
「いや・・・。5月か6月になったらわかります」
「おーそうか・・・。もう少しやなあ・・・」
「うどん双樹のこともあるし、自分がどうなるかようわかりません。まあそれでも、あとちょっとで決まりますし、決められます。最近思うことがあるんです」
「何や・・・」
「いや、目が不自由になって、ようこれまでごまかしてやってこれたなあと思うんですわ」
「えっ・・・」
「いや、仕事・・・。中途失明で普通の仕事・・・」
「おお、お前その言葉よう言えたなあ。偉いわ。・・・口だけでやってきただけやもんなあ」
「ええ・・・・・?」
「そやないか、口だけで仕事やってただけやないか。普通の人は手も足もすべて使って仕事するけど。お前は頭を使って口だけでごまかしてただけやないか」
「そうかもしれん」
「そうかもしれんて、そうやないか」
「まあ・・・とにかくようやってこれたと思いますわ」
「その言葉、言えるようになってよかったなあ」
「ありがとう。うどん双樹がありますんで、これは自分で決めなあかんので、これからどうするか考えますわ」
こんな会話で終わった。
大切なことをずばっと言ってくれる先輩方に感謝。
(2015.4.11)


2015年の春
待ち遠しかった2015年の春が来た。
3
月に何かがあり、4月になれば何かが変わる。昨年の夏からずーっと思っていた。
そして、待ち遠しかった
2015年の春が来た。
この34月だけで何かが変わったわけではないが、この一年で勤め先が大手の傘下に入り、私のおかれた環境が大きく変わり、しがらみから解放された。
そしてこの春、新たなスタートが始まった。
当然私の立場も変わり、今まさにもっと変わろうとしている。
どうなるかわからないが、小学校時代からもやもやしていたカスミは晴れることには違いない。そして中学時代になんとなく思っていた私の未来図が見えてくるに違いない。

気が付いてみれば、思う道のスタートラインに立つのに50年かかったような気がする。スタートラインに立つだけでなぜそんなにかかったのか・・・。そんなこともうどうでもいいが。
すべての既成概念から解放され、手ごたえを感じる待ち遠しかった春に感謝。

*追伸

今、一日一日が大切に思える。自分自身の内面が大きく変わりつつあるような気がする。なぜだろう・・・。
(2015.4.5)